NECソリューションイノベターは、物流や配送、物流システムに関する企業の取り組み状況をリサーチし、その調査報告書を発表した。
<輸配送管理システム(TMS)のパッケージ選定の重視ポイント>
既にシステムを導入しているか否かで輸配送管理システム(TMS)/倉庫・在庫管理システム(WMS)の重視ポイントに傾向の差があった。
輸配送管理システム(TMS)のパッケージ選定の重視するポイントについて「現在導入を検討中」と「5年以内に導入済み」の回答を比較した場合、「現在導入を検討中」の企業よりも既に導入をしている「5年以内に導入済み」のほうが回答率が上がる項目が「Sierやシステムベンダーの技術力/サポート体制」「処理速度」だった。
<倉庫・在庫管理システム(WMS)のパッケージ選定の重視ポイント>
倉庫・在庫管理システム(WMS)のパッケージ選定の重視するポイントについて、「現在導入を検討中」と「5年以内に導入済み」の回答を比較した場合、 「現在導入を検討中」の企業よりも既に導入をしている「5年以内に導入済み」のほうが回答率が上がる項目が「基本機能の充実」「処理速度」「輸配送管理システム(TMS)や期間システムとの連携」だった。
実際にシステムを導入している場合、輸配送管理システム(TMS)ではシステムの機能そのものよりも技術力・サポート・処理速度といった日常的なシステム活用に対する要望が多くみられた。
一方、倉庫・在庫管理システム(WMS)ではサポートなどの項目はむしろ重要度が減り、基本機能やシステム連携といった機能拡張の要望が高まる傾向がみられました。
倉庫・在庫管理システム(WMS)のパッケージ選定は「現場での使いやすさ」に次いで「基本機能の充実」「処理速度」に順になった。
選定の重視ポイントは、第1位が「現場の使いやすさ」が36%とTMSと同様に高いものの、第2位や第3位などで「基本機能の充実」「処理速度」を重視ポイント
としている割合が高い傾向にあった。
現在導入を検討中の企業では、2位の重視ポイントで「基本機能の充実」、3位で「処理速度」などが高い傾向にある。一方で、5年以内に導入済企業では、2位・3位で「輸配送管理システム(TMS)や基幹システムとの連携」を重視する割合が高くなる傾向が見られた。
輸送状況の「可視化」は、物流の可視化に向け、既に検討を進めているとの回答が最も多く約38%だった。輸送状況の「可視化」は、物流の可視化に向け、既に検討を進めているとの回答が約38%と占め、「物流の「可視化」は既に出来ている」が16%だった。
従業員規模別では、従業員数が多くなるに従い「物流の「可視化」は既に出来ている」の割合が高くなり、5000人以上で約32%を占めた。
実現したい物流の「可視化」の優先度の第1位では、在庫情報が約35%で最も高い結果となった。
実現したい物流の「可視化」の優先度の第1位では、在庫情報が約35%で最も高くなった。同じく、優先度1位で「輸送(三国間含む)情報」が約24%で続いた。
優先度2位では、1位に引き続き「在庫情報」と「倉庫情報(入出庫、使用フロア状況、作業進捗等)」の割合が高くなった。
優先度3位では、「倉庫情報(入出庫、使用フロア状況、作業進捗等)」「各種予定情報・実績情報」が高くなった。