日本郵船は9月6日、ENGIE SA(ENGIE)、三菱商事と共に船舶向け液化天然ガス(LNG)燃料の供給・販売に関する全世界ブランドとなるGas4Seaを立ち上げ、9月6日にハンブルグで共同記者会見を開催したと発表した。
2014年、日本郵船はENGIE、三菱商事との間でLNG燃料供給事業の全世界的な市場開拓に関する基本合意書を締結した。この合意を受け、3社はGas4Seaのブランドの下、2016年中に世界初となる新造のLNG燃料供給船を利用し、ベルギー・Zeebrugge港を拠点としたLNG燃料供給・販売事業をスタートする。
今後、日本郵船のLNG輸送によって培われたノウハウと、ENGIEと三菱商事がヨーロッパで持つLNG権益への優れたアクセスを活用し、環境負荷が少なく、安全でかつ経済性にも優れたLNG燃料供給サービスを世界の他地域にも展開していくとしている。
なお、LNGは重油に比べて環境負荷物質の排出量の大幅な削減が可能なため、ますます厳格化される船舶に対する排出ガス規制への有力な対応策とされている。
安全に関する実績や安定したLNGインフラの供給により、船舶用燃料への活用が将来的に高まることが期待されている。