凸版印刷は10月4日、発泡材を使用した緩衝機能付きフィルム「グッドクッションフィルム」を開発したと発表した。
緩衝機能付き封筒が自動で製造できる包装機と合わせ、CD/DVDや書籍、サプリメントなどを取り扱う通販業界のメール便封筒向けに10月上旬より販売を開始する。
<「グッドクッションフィルム」による緩衝機能付きメール便封筒のサンプルイメージ>
自動包装で封筒などに加工できる緩衝機能付きフィルムは、この製品が業界初となる。
グッドクッションフィルムは、メール便などの封筒を自動包装機で製造できる、発泡材を使用した緩衝機能付きフィルム。
梱包作業を自動化できるため、既成封筒に手作業で封入・封かんしていた従来方式と比較して生産性を約3倍に向上できる。
この製品を用いた緩衝機能付き封筒は、従来のクラフト封筒と気泡緩衝材が一体化した緩衝機能付き封筒と比較し、厚みが約半分となる薄肉化を実現。
封筒の厚みで送料が決まるメール便で、従来と同じ送料でより多くの商品の発送が可能になる。
フィルム表面には内容物が透けない特殊インキを使用した印刷や美粧印刷により、機能性とデザイン性を両立した。
従来品と同等の耐衝撃性を保ちながら、フィルムである特性を活かし、従来品より5倍以上の耐水性を実現した。
同時発売する包装機は、ロール状の「グッドクッションフィルム」から、製袋、内容物の封入、封かん、宛名ラベルの貼付までが一貫対応可能なコンパクト設計のため、省スペースが実現でき、既存の梱包現場への導入も容易。
価格は約18円/袋(A4サイズフルカラー印刷、20万ロット製造時。価格は仕様により異なる)。
■包装機の仕様
名称:三方製袋包装機
機械能力:20個/分 (人手による内容物投入時間を除く)
巻取径:最大φ1,000mm
機械寸法:幅2,200mm×奥行3,900mm×高さ2000mm
機械重量:約1,500kg
シール強度:15N/15mm
安全対策:タッチスイッチにより機械駆動
オプション:絵柄ピッチ管理、宛名ラベルの直接貼りが可能