帝国データバンクは10月5日、国内の景況感調査による9月の景気DIは前月比0.6ポイント増の42.9となり2か月ぶりに改善したと発表した。
前月の天候不順による落ち込みから復調したことに加え、公共工事の増加で建設関連が改善した。国内景気は公的需要や住宅投資が下支え要因となり持ち直したとしている。
運輸・倉庫も0.7ポイント上昇し、3か月連続となった。
現在の運輸・倉庫企業の声として、「鋼材、アルミなど一次産品が動きだしたうえに、公共事業も活発化してきた(一般貨物自動車運送)」、「新しい商業施設などの建設に伴い建材がよく動いている(一般貨物自動車運送)、「燃料費の低減が継続している(一般貨物自動車運送)」とする景況感を挙げている。
一方で、「国内貨物取扱数量が減少傾向にあるが、原油価格の下落による燃料費用減で下支えされている(普通倉庫)」、「天候不順もあり注文が減少している(不通倉庫)」の声も。
先行きについては、「卸売業者の人手不足により、物流の外部委託が進展し、適正価格での受注が拡大する(一般貨物自動車運送)」、「アベノミクス効果が徐々にではあるが利いてきたかもしれない(一般貨物自動車運送)、取扱い商品は生活必需品ではないので、不透明な社会情勢の影響を受けやすい(普通倉庫)」、「労働賃金の引き上げ等によるコスト高で採算が悪化する(普通倉庫)」等の声があった。