ジョーンズラングラサールは10月20日、東京圏のロジスティクス市場2016年第3四半期の動向で、月額賃料は前期比0.3%上昇の4139円となり、4四半期ぶりに上昇に転じたと発表した。
<2016年第3四半期 グローバル ロジスティクス プロパティ クロック>
東京ベイエリアは前期比0.7%上昇の4538円、東京内陸エリアは前期比0.2%下落の3886円となった。
昨年から続く大量供給が一服し、東京ベイエリアを中心に賃料が上昇している。「グローバル ロジスティクス プロパティ クロック」をみると、東京圏の賃料は「上昇減速」フェーズにある。
空室率では、前期比0.6ポイント、前年比5.2ポイント上昇の8.0%となった。東京ベイエリアは前期比1.4 ポイント上昇の4.2%、東京内陸エリアは前期比0.4ポイント上昇の10.5%となった。
東京圏の価格は前期比2.3%、前年比0.9%の上昇となり、賃料の上昇と投資利回りの低下を反映して、3四半期ぶりにプラスに転じた。投資利回りは、東京ベイエリア、東京内陸エリアともに前期比で低下し、記録的低水準を更新している。
2017年の新規供給は、2016年の記録的な水準を上回る供給が予定されているものの、引き続き需要は堅調に推移するとみられることから、空室率は緩やかに低下し、賃料は緩やかに上昇する見通し。
投資利回りは、投資家の関心の高さから低下余地があるとみられ、これに賃料上昇とを反映して、価格は緩やかに上昇する見通し。