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サトー/医薬品の偽造防止の新たなラベリングソリューション開発

2017年06月02日/IT・機器

サトーは6月1日、医薬品の偽造防止と、今後施行予定のEU規制の遵守を促進するために、新たなラベリングソリューションを開発したと発表した。

<AEP対応CL4NXシリーズ>
20170602sato - サトー/医薬品の偽造防止の新たなラベリングソリューション開発

サトーは、医薬品業界とサプライチェーンに属するすべての顧客が、医薬品のデータや内容を正しくラベルに印字することを可能にするだけでなく、自社の業務システムにこのデータを取り込み、検証することを可能にする印字ソリューションを開発した。

日本では、ヘルスケア業界でのシステムの実に約7割がサトーの技術を導入しており、サトーのソリューションは、徹底した現場の知識に裏打ちされている。また、必要に応じたインテリジェンスの追加を可能にする、サトー独自のAEP(Application Enabled Printing)技術が採用されている。

サトーのNXシリーズをはじめとするAEP対応プリンタは、内部処理能力を備えており、PCに接続することなく、計量器や手持ちのバーコードリーダー、キーボードなどの外部機器に接続するだけで印字が可能。

AEP対応プリンタはプログラミングが可能で、刻々と変化する要件への対応力に優れている。これらの機能は、医薬品サプライチェーンでのトレーサビリティの義務の遂行に必要な接続性、柔軟性、利便性を提供する上で重要な役割を果たす。

例えば、医薬品のラベル検証は非常に重要。AEPを活用することによって、さまざまな検証方法が考えられる。基本的なソリューションは、プリンタにリーダーを追加して、ラベルを読み取り、情報が正しいことを確認する方法。

一歩進んだソリューションとして、カメラを使用し、光学的に情報を検証する方法がある。オープンソースのLinux系プロトコルを使用しており、サトーはパートナー企業と協力して、互換性に優れたリーダーやカメラなどのコンポーネントの作成を促進する。

これにより、製薬会社や医薬品製造受託機関、医薬品サプライチェーンにおける各組織が、真に統合されたラベリングソリューションを導入することが可能となる。

なお、シリアル番号の使用が、医薬品を確実に追跡するための鍵となり、2019年に施行されるEUの医薬品偽造対策指令(Falsified Medicines Directive)では、パレットごとのみに留まらず、服用1回分ごとにまで固有の識別子を付加することが求められ、規制がより厳格になる。

大量のデータを取り込み、固有の識別コードを生成し、それを製品に付け、検証するというプロセスを有効かつ効率的に行うことは、医薬品のサプライチェーンにおける大きな課題となっている。

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