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郵船ロジ/関空で医薬品の航空輸送認証基準取得に着手

2017年08月03日/3PL・物流企業

郵船ロジスティクスは8月3日、関西国際空港で医薬品での航空輸送認証基準であるCEIV Pharma認証の来年夏迄の取得に向けて、関西エアポートが設立する「KIX Pharma コミュニティ」に参画すると発表した。

関西国際空港を運営する関西エアポートでは、国際貨物ハブを目指す戦略の一つとして「医薬品貨物取扱の高品質化」に取り組んでおり、より安全な医薬品輸送を提供するために、CEIV Pharma認証の共同取得に向けて「KIX Pharma コミュニティ」を設立し、郵船ロジスティクスも同コミュニティに参画する。

コミュニティには空港上屋ハンドリング会社も含まれており、共同で認証を取得することで、輸出では引き取りから航空機への搭載まで、輸入では空港到着から配送までの一連のサプライチェーンをより安全で高品質なサービスを提供することが可能になる。

同認証の取得完了時期は、来年の春から夏頃を予定している。

郵船ロジスティクスは医療・医薬品物流の強化をグローバルで進めており、昨年12月にはアムステルダム・スキポール空港会社を中心とした空港コミュニティである、「ファーマ・ゲートウェイ・アムステルダム(PGA)」 を活用し、日系物流企業として初めてCEIV Pharma認証を取得した。

また、今年5月にはフランクフルトでもGDP認証を取得したことで、欧州の2大空港で認証基準に沿った航空輸出入サービスを提供している。アジア域内では、昨年7月にジャカルタ・スカルノハッタ空港発着の航空貨物輸送に係る通関、配送業務において、インドネシア物流企業初のGDP認証を取得し、医療・医薬品物流のグローバルネットワークをアジアに広げている。

なお、CEIV Pharma認証(the Center of Excellence for Independent Validators in Pharmaceutical Logistics)は、国際航空運送協会(IATA)が策定した、医薬品温度管理輸送の品質認証プログラム。このプログラムはGDP(Good Distribution Practice)を包括的に網羅した内容となっており、医薬品貨物の航空輸送において高い輸送品質を保ったサプライチェーンを構築するためのガイドライン。

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