ヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社のヤマトアジアと、BA SAU NAM TRADING LOGISTICS J.S.C(365 Express)が設立したYamato 365 Express Co., ltd.は8月22日、ベトナムでクール宅急便を開始すると発表した。
ベトナム国内での配送ノウハウと貿易物流機能等をもつ365 グループと、日本で高品質な小口保冷配送サービスであるクール宅急便のノウハウを持つヤマトグループが合弁会社を設立し、9月1日からベトナム国内でクール宅急便のサービスを提供する。
2018年1月を目途に、ダナン、ニャチャン、ダラットなどの農水産品の生産地からホーチミン市内への配送体制を構築し、2019年にはハノイ市内への配送エリア拡大を目指す。
また、ベトナムで日本産品を販売したいと検討している日本企業に対して、物流面はもちろんのこと、365グループの機能を活かしたサポートも行っていく。
ベトナムでは、経済成長を背景に中間所得層が増え、日本の食材や日本食に注目が集まると同時に、食の安全に対する意識が高まっている。その一方で、国内の保冷配送の仕組みやネットワークが十分整備されていないことが課題としてあった。
■サービス概要
サービス名:クール宅急便
サービス規格:Chilled(冷蔵帯):0~10℃ Frozen(冷凍帯):-15℃以下
利用対象者:契約荷主様のみ
料金:契約荷主様との相対契約により決定
提供エリア:事業開始時は、ホーチミン市内での提供。その後2019 年を目途にハノイ市内へ事業エリアを拡大する。
利用シーン:ベトナム向け輸入高級生鮮食材や、ベトナム国内で生産された海産物、農産物等の小売店やレストランなどへの店舗向け冷蔵・冷凍配送。