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ネット通販のロコンド/新配送サービス導入、送料を実質値引き

2017年08月28日/SCM・経営

靴とファッションの通販サイト、LOCONDO.jp を運営するロコンドは8月28日、新たな配送サービスプランの導入を9月から開始すると発表した。

日中は家にいない、という消費者のライフスタイルを勘案し、ソフトバンクグループのMagical Move 社と協業し、21時~24時の夜間便、6時~9時の早朝便をスタートする。お届け時間帯を1時間単位で選択できる。

第一弾の地域としては東京7区(港、中央、江東、千代田、品川、渋谷、新宿)、年内までには東京23区内への拡大を目指す。

14時までの注文ならば最短で当日の21時に届ける、という配送スピードでありながら、5400円以上の購入の場合は、送料が実質0円(当日お届け便490円の送料を全額ポイントバック)という価格で提供し、顧客に気軽に、当日夜間・早朝便の利用できる環境を構築する。

更に、千葉県八千代市のロコンドの倉庫を出荷してからは注文商品が搭載されているトラックの位置をリアルタイムで表示する事で、再配達を少なくしていく。

特段、急いでいないにもかかわらず、当日や翌日に届いているという過剰サービスの可能性も見直し、急いでいない場合は「急ぎません。」割引、「日時指定」割引も導入する(それぞれ翌日お届け便から100円割引)。

これまでのロコンドの標準であった翌日お届け便(14時までの注文で当日出荷)も継続し、更に、送料は486円から390円へ引き下げる。ポスト投函が可能な注文はクロネコヤマトのネコポスで配送し、ネコポス配送料金も486円から190円へ引き下げる。

顧客への送料の実質値引き、今後の配送業者の配送料金値上げに対する原資として、広告費用を充当する。

具体的には、全ての配送サービスに関し、5400円以上の購入での送料無料を廃止し、代わりに5400円以上の購入での実質、送料無料(配送料金と同額のポイントバック)へ移行する。

さまざまな配送新プランの充実によって顧客満足度は向上させながら、ポイント費用は増やし、代わりに外部広告費用を抑える事で、配送会社、ロコンドの収益性も改善して行く見込みとしている。

これまでロコンドは、サイズ交換や返品に伴う返品送料を0円(セール商品は除く)にする事で「自宅で試着、気軽に返品」できるファッション通販サイトとして、多くの顧客からの支持を得ていた。

しかし、不在時の再配達問題など消費者のライフスタイルの変化に伴う、国内物流業界の課題が広がっていく中、ロコンドも通販サイトとしてこの問題に取り組む事にしたもの。

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