商船三井と三井造船は10月27日、「次世代型船舶管理支援システム」の実用化・商品化に向け、共同開発を進めているが、新システムのベースとなる運航船のデータ収集・監視機能について、現行システムの機能を強化したと発表した。
強化したのは船上で発生した機器類の異常値をビジュアルに識別することで、トラブルを未然に防ぐ異常値表示の明確化。
また、船の運航状況と燃料油等の消費量の相関関係を表示し、最適な燃料油潤滑油の消費により環境負荷低減を目指す燃料油・潤滑油消費量表示機能の強化。
さらに、船上の機器類に発生した異常のうち、過去12時間分を一覧表示することで、確実に素早く本船状況を把握し、トラブルを未然に防ぐ機器異常の一覧表示。
この強化により、陸上からの運航サポートを一層深度化させることで、トラブルの未然防止や燃料油等の消費量節減を通じた環境負荷低減に努める、としている。