New Revo(ニューレポ)は12月20日、物流・流通を最適化する「ロジクラ」AIによる需要予測の提供に向け、ジェネシア・ベンチャーズより5000万円の資金調達を行ったと発表した。
新たな引受先として、 Genesia Venture Fund 1号投資事業有限責任組合(GV)が本ラウンドに参加した。
資金調達の目的は、この資金を基に、同社サービスの強みである「データ収集」「機械学習」の精度の向上と体制強化を行う。
具体的には、統計解析、機械学習をはじめとした人工知能(AI)技術を保有する人材の採用と、開発中の在庫管理システムの強化に投資する。
今後、2019年度までに、蓄積されたデータを用いて各企業に最適化された需要予測機能を提供することを目標としている。また将来は、在庫データを基にした在庫売買のプラットフォームの提供や、動的資産である在庫を担保にしたレンディングの仕組みを構築することを目標としている。
なお「ロジクラ」は、発注担当者は商品を欠品させないために在庫を過剰に抱えているという傾向に着目。ロジクラの需要予測では、その過剰在庫を減少させることが目的。
在庫・ 販売のデータ、景気動向、SEO情報のデータから需要予測を行い、最適な在庫量とそれに伴う発注量を提示することで過剰在庫を削減することができる。
New Revoの需要予測を使った場合の在庫の削減目標は30%とし、これらの需要予測を国内の全小売・卸売業が導入すれば国内での過剰在庫のコスト削減は16兆円にも及び、1社あたり年間1200万円もの経済的インパクトを波及するとしている。
2017年12月より開催されるディップの主催する人工知能スタートアップ特化型アクセラレータープログラム「Ai.Accelerator」にも3期生として参加している。