セイコーエプソンのグループのエプソンアトミックスは2018年1月、北インター事業所内に建設を進めていたアモルファス合金粉末の新工場が竣工し、稼働を開始する。
新工場は、アモルファス合金粉末の需要拡大に対応するため、約12.5億円を投資し、2016年11月に着工した。
今後も段階的に生産体制を強化し、2025年までにアモルファス合金粉末の生産能力を現在の年間約2000トンから、約6000トンまで高める計画だ。
エプソンアトミックスは、自動車、スマートフォン、ウエアラブル機器、医療機器などにおける、さまざまな高機能部品の原材料となる微細合金粉末を生産している。
中でも2004年に世界で初めて量産化を実現した、独自のSWAP(Spinning Water Atomization Process)製法で製造するアモルファス合金粉末は、優れた高周波特性に加え、高い磁束密度と低いエネルギー損失の特長から、電圧制御部品の低消費電力・小型化、高周波・大電流対応などの性能を向上させる高機能材料粉末として、高い評価を受けている。
■エプソンアトミックス 北インター事業所の概要 (新工場の増設後)
所在地:青森県八戸市北インター工業団地2丁目
生産品目:微細合金粉末(磁性粉末、MIM用粉末)
工場面積:敷地3万600m2、建物約7500m2(うち新工場は約1800m2)