郵船ロジスティクスは6月12日、ベルギー・アントワープとオランダ・ローゼンダールでの医薬品倉庫を開所した。
＜ベルギー・アントワープの庫内＞
＜オランダ・ローゼンダールの庫内（開所式のセレモニー）＞
アントワープ倉庫内には、GDP認証取得済みの倉庫スペースを約1万8000m2所有しており、2℃～8℃で温度設定可能な1500パレット分の冷蔵スペースを設けている。
今後も医薬品ビジネスの拡大が見込まれることから、既存倉庫に隣接した倉庫を活用して、旺盛な物流需要に応える。拡張スペースは約8,000m2で、15℃～25℃で、内訳は管理可能な定温スペース約70％と2℃～8℃で温度設定可能な冷蔵スペース約30％。
ローゼンダール近郊に医薬品専用倉庫は、ローゼンダールはロッテルダム港とアントワープ港の中間に位置し、アムステルダム空港とブリュッセル空港の中間に位置しており、欧州域内物流と海上・航空輸送を組み合わせたサービスに適した立地。
新設する倉庫スペースは約1万1000m2で、15℃～25℃で管理可能な定温スペース約90％、2℃～8℃で温度設定可能な冷蔵スペース約10％。
2か所の開所式にはYusen Logistics （Europe） B.V. 社長のWim Pauwels、Yusen Logistics （Benelux） B.V. 社長のPiet Boogaard、アントワープ・ヘルスケアロジスティクス支店長 Peter Cocquyt、ローゼンダール・ヘルスケアロジスティクス支店長Arnold Savelkouls、Yusen Logistics （Benelux） B.V. コントラクトロジスティクス取締役Hugo Van Herckらが出席した。
郵船ロジスティクスの水島健二社長は「この2つの倉庫開設は、医療・医薬品物流のグローバル展開を強化していく中で、重要な一歩となります。今後も医療・医薬品物流サービスを継続的に強化し、お客様のニーズにお応えしてまいります」と述べた。
今年4月にインドネシア・スラバヤ近郊の物流企業としては初めてとなる医療・医薬品における輸送品質基準のGDP認証を取得し、医療・医薬品物流のアジア展開を拡大している。
欧州では域内50,000地点をカバーする定温混載輸送サービスPharma Superhighwayにより年間で200万パレット以上取り扱っている。
今回Superhighwayのハブ拠点でもあるベルギー・アントワープの拡張とオランダ・ローゼンダールで医薬品倉庫を稼働することで、欧州地域において医療・医薬品物流サービスをさらに強化し、ニーズに応えるサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供する。
