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GROUND/中国ロボット企業と物流ソリューションを共同実証

2018年08月23日/IT・機器

GROUNDは8月23日、中国の大手ロボット企業HIT ROBOT GROUP社(HRG)と協業し、新たな物流ソリューションテクノロジーの共同実証を行うと発表した。

<左からGROUNDの宮田啓友CEO、HRG Service Robotics DivisionのKouYuゼネラルマネージャー>
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「一帯一路」構想の実現を視野に、主要都市をつなぐ次世代型物流プラットフォームの構築を目指し、GROUNDが物流業界に対してグローバルに提唱・推進する「Intelligent LogisticsR」を実現する次世代型の物流施設「Intelligent Logistics Center」を支える物流プラットフォームの構築と、ロボットやAIに代表される物流ソリューションテクノロジーを共同で実証する。

GROUNDの「Intelligent Logistics」では、核となるテクノロジーにロボットとAIが位置付けられている。

最先端のロボットを活用したオペレーションに加え、在庫・リソースなどのデータをAI物流ソフトウェア「DyAS(ディアス)R」が分析・解析することで、物流オペレーションを最適化できる。

両社が構築を目指す物流プラットフォームでは、さまざまな物流データが蓄積、活用されることにより、ロボットによる自動化・高速化や、AIによる適正化・ルール化を実現。

企業間のみならず物流施設間でも様々なデータの連携が行われることにより、ソフトウェアとハードウェアのシェアリングを実現するサービスモデルとなる予定だ。

共同実証について、GROUNDの宮田啓友CEOは「『Intelligent Logistics』で世界の物流・流通業界に新しい価値提供を目指すGROUNDにとって、HRGとの協業を大変光栄に思う。互いの技術とノウハウを共有し、中国の物流インフラ改革の一助を担えるよう尽力していく」とコメント。

HRGのWangHongboCEOは「今回の協業を通じて、GROUND社と共に、常に最先端のソリューションが更新される、シェアリング物流施設『Intelligent Logistics CenterR※』の設立を推進していく。本取り組みは、中国における物流・流通業界の次世代型インフラ構築に貢献し、新しい未来を創り出すものだと信じている」と述べた。

「一帯一路」構想の主要都市の一つである中国義鳥(イーウー)市は、アジア最大規模の卸売市場として、その物流に大きな変革が求められている。

GROUNDとHRGは、ロボットやAIの物流テクノロジーの共同実証や物流プラットフォームの構築を通して、「一帯一路」構想で重要な役割を担う義烏市などの中国卸売市場を支える物流インフラの改革を推進し、将来的には中国を含め、世界的なグローバル物流網の高度化・効率化に貢献していく考え。

HRGは、2014年12月、中国黒竜江省州政府、ハルビン地方自治体とハルビン工業大学のジョイントベンチャーとして設立した、世界が注目するロボティクスカンパニー。

同社が有するロボットに関する技術特許数は、現在800以上にものぼる。

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