トランコムは8月27日、丸和運輸機関を予定先とする第三者割当による自己株式の処分を行うと発表した。
9月13日までに普通株式6万7400株を譲渡し、5億10万8000円の資金を調達する。
両社は6月14日に、戦略的資本・業務提携に関する基本合意書を締結することを決議。相互の関係をより強固なものとするため、相互に株式を保有することについて合意しており、調達資金は丸和運輸機関の株式取得資金に充当する。
トランコムは3PL事業、物流拠点間の幹線トラック便の求貨求車マッチング事業、人材派遣事業を中核事業として国内外で事業基盤を拡大し、全国の物流パートナー企業と一体となった輸配送ネットワークを築くことで、顧客に高品質な物流サービスを提供している。
一方、丸和運輸機関は全国を基盤に小売業に特化した3PLに加えて「桃太郎便」ブランドとAZ-COM丸和・支援ネットワークによる全国輸送網を持ち、更にはEC宅配事業を首都圏で開始し、鉄道輸送を含めた幅広い分野で多くの顧客との接点を有している。
両社が協働することで、トランコムは丸和運輸機関が展開する各種物流事業を通じて、事業の拡大強化を図り、丸和運輸機関は、強固な物流パートナー網を国内に有するトランコムと連携することにより、既存の物流事業強化のみならず、両社が取引をしている物流パートナー企業に対するサービス向上につながることから提携合意に至った。
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