トランコムは4月17日、湖池屋、ぼんちとともに、菓子共同物流標準化推進協議会を立ち上げ、物流情報標準メッセージに準拠したデータ管理システム(DMS)を構築したと発表した。
DMSは、幅広い関係者間でのデータ連携による物流の効率化・生産性向上の実現を目指し内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)スマート物流サービス」の取り組みの一環として策定された「物流情報標準ガイドライン」に沿ったもの。
物流業界では、慢性的且つ構造的な労働力不足や担い手の高齢化、2024年度より適用された時間外労働時間規制に伴う輸送力の低下などの社会的影響が懸念されている。これらの物流課題に対し、業務のデジタル化、物流システムの効率化が喫緊の課題となっている。
同社は、これら課題の解決を目指した施策として、共同配送を実施している複数の菓子メーカーの配車実績データをガイドラインに準拠したデータへ変換・蓄積し、物流の効率化と、物流業界が抱える課題解決に貢献する。
フィジカルインターネットが実現する社会に対応すべく、菓子の共同配送のほか、日用品・食品の共同配送事業でも共通利用する事を想定したデータ基盤の構築を行うことで、更なる業務の効率化と持続可能な物流の実現を目指していくとしている。
ヤマトHD、富士通ほか/共同輸配送システムで物流効率化へ貢献