日立物流は8月30日、日本包装技術協会主催の2018日本パッケージングコンテストで、同社開発の「電車部品の通函」が「包装部門賞」のひとつである「大型・重量物包装部門賞」を受賞したと発表した。
「電車部品の通函」は、箱外装に高強度ハニカム構造(ハチの巣構造)プラスチック材料を採用することで、従来の強化段ボールに比べ、3倍の強度を確保。材料の表面強度が増したことにより、前工程での箱内面への緩衝材・固定材などの直接貼付処理が可能となった。
その結果、包装作業が製品を箱に入れて蓋をするのみとなり、50%の作業工数の削減が可能になった。
箱底面には排水穴を設置することで、浸水による製品ダメージを防ぎ、箱本体の耐水性もさらに向上している。
また、繰り返し使用できるため、環境にも配慮した仕様となっている。
同コンテストは、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的として毎年実施されている。今回、同社の大型・重量物品の包装開発が耐久性、簡易性に優れていると評価され受賞したもの。