日本GLPは9月27日、兵庫県西宮市と津波や洪水などの災害発生時に、日本GLPが運営する先進的物流施設「GLP鳴尾浜」を同市の管理・運営する車両等の一時退避施設として提供することに関する協定書を締結したと発表した。
協定締結は、西宮市の洪水、津波ハザードマップで危険地域外とされるエリアに「GLP鳴尾浜」が立地することに加え、この施設の開発時に盛土の対応を実施しており、緊急避難に適した施設であることから、西宮市と日本GLPとの間で協定を締結するに至ったもの。
「GLP鳴尾浜」は2015年9月に竣工した地上5階建て、延床面積11万1070m2の規模で建設されたマルチテナント型の物流施設で免震構造やバックアップ電源、地下水供給設備など有事を想定した装備を有している。
具体的には、西宮市に津波警報や洪水による避難勧告が発表と発令された場合、浸水の可能性のある場所に駐車しているじんかい収集車等の一時退避先として「GLP鳴尾浜」の駐車場スペースの一部を提供し、災害廃棄物の迅速な処理等に協力する。
これに先立ち、日本GLPは、西宮市と2017年3月に津波や洪水などの災害発生時の近隣住民避難先として「GLP鳴尾浜」の一部を提供することに関する協定を締結済み。
日本GLPでは、「GLP鳴尾浜」以外には、「GLP大阪II」「GLP横浜」「GLP川島」「GLP厚木II」「GLP吹田」で、各自治体と災害時での避難などに関する協定を締結している。