商船三井は10月12日、グループ会社のMOL Consolidation Service(MCS)が中国~欧州を結ぶ鉄道路線で、コンテナ遠隔追跡管理装置を装着したコンテナのトライアル輸送に成功したと発表した。
装置はコンテナ内部に装着。搭載されたGPS/温湿度計/光センサーなどの各種機器によって、貨物の位置・経路や輸送中の振動、コンテナ内部の温湿度、コンテナの不正開扉有無などに関する情報を計測し、メールやアプリケーションを通じて利用者のスマートフォンに送信する。
トライアル輸送は中国の鉄道会社と顧客の協力によって、中国中南部から欧州への3つの鉄道路線(寧波~ポーランド/寧波~ドイツ/深セン~ポーランド)で実施し、全ての路線で荷受地から最終目的地までの位置と貨物状態に関する情報をMCSのサーバーにリアルタイムかつ定期的に送信することに成功した。
貨物の状態を比較的簡易な方法で入手可能で、いつ到着するか分からないという不安の払拭や盗難防止などへの効果が期待できるため、今秋から順次、顧客の要望に応じての実装を予定している。