DICは10月29日、塗料用樹脂全般の価格を11月15日出荷分より改定すると発表した。
値上げ幅は製品群によって異なるが、1kgあたり15~25円。
理由として、依然として継続する原油価格上昇に加えて、昨年来の石化製品プラントにおけるトラブルや中国環境規制強化を背景とした原料の需給逼迫などの複合要因により、特に塗料用樹脂の主原料となるメタクリル系モノマー類の価格が高騰していることを挙げている。
また、これら複合要因の影響により、一部の原料が長期的に入手困難になるなど、従来には見られなかった新たなリスクも発生している。
さらに物流業界の人手不足や燃料高騰を背景に、物流コストも上昇している。