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環境省/横浜港でアカカミアリ1100匹以上確認

2018年11月05日/国際

環境省は11月2日、横浜港に荷揚げされたコンテナ内で10月24日に発見されたアリ約1100匹について、特定外来生物のアカカミアリ(Solenopsis geminata)であると確認したと発表した。

<確認されたアカカミアリ>
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<発見場所>
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確認されたアカカミアリは、働きアリ1100匹以上と女王アリ2匹。7月31日にガーナのテマ港を出港後、ベルギーのアントワープ港、モロッコのタンジール港、中国の寧波を経由して、10月19日に横浜港南本牧ふ頭へ入港したコンテナから発見された。

10月24日に陸送先の大黒ふ頭の倉庫作業場で、荷下ろし作業中の作業員2名が刺され、その後にコンテナ内でアリを発見した。作業員2名は刺傷部分に腫れと痛みがあったが、健康上の支障は生じていない。

発見後の対処では、目視で確認された個体を殺虫処理した上で、内部にアリが確認された貨物を燻蒸施設で殺虫処理した。また、確認地点周辺では横浜市が殺虫餌(ベイト剤)などを設置している。

環境省では、引き続き、関係自治体等と協力して発見地点周辺などを中心に調査し、疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を行うとともに、燻蒸処理した貨物について、生きたアカカミアリがいないかどうかを確認するとしている。

また、疑わしいアリを発見した事業者には、コンテナのどこにどの程度の生きたアリ類がいるかなど状況を確認し、多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置した上で、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)へ連絡するなどの対応を呼び掛けている。

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