極東開発工業は11月8日、バイオマス燃料として利用されている木質ペレットをエアの力で搬送することが可能な、木質ペレットエア搬送ユニット「JETCUBE(ジェットキューブ)」を開発し、11月13日より発売すると発表した。
<JETCUBE (ジェットキューブ)>
木質ペレットは近年バイオマス燃料として注目され、寒冷地を中心に冬季の暖房用燃料に利用されるなど今後の普及が見込まれる一方で、木質ペレットの輸送および貯蔵用サイロへの搬送にはクレーンを用いての作業が行われることが多く危険な高所作業を伴うほか、非効率な点が課題だった。
ジェットキューブはそのような問題に応えるため、極東開発が長年トップシェアを誇る粉粒体運搬車(ジェットパック)で培ったエア搬送のノウハウを用いて開発した新製品で、高性能なブロワによる搬送により、安定的かつ安全に木質ペレットを貯蔵用サイロに搬送することが可能。
<高所作業必要としない使用イメージ>
ジェットキューブの大きな特徴が、高所作業を全く必要としない、安全でスピーディーな搬送作業環境を実現したこと。ジェットキューブはトラックのデッキ上で操作することができ、高所作業を必要としない。さらに、木質ペレット1トンあたり約11分のスピードで供給が可能であるため、作業する方の負担を大幅に軽減できる。
そのほか、コンパクト設計で、定置式利用も可能な汎用性の高さ、現状のインフラを活用可能などの特徴を持つ。
販売価格はジェットキューブ本体が300万円(希望小売価格、消費税抜き)、その他システム附属品が50万円(参考価格)となっている。販売目標台数は年間30台。