江崎グリコは12月12日、日本貨物鉄道、全国通運との3社共同で行う取り組みが、「平成30年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」で「経済産業省商務・サービス審議官表彰」を受賞したと発表した。
受賞対象となった取り組みは、調達物流と製品物流を組み合わせた31ft(フィート)コンテナのラウンドユースを行うための新たなサプライチェーンを構築するというもの。
江崎グリコが全国6か所の主要拠点(工場、原料倉庫、商品倉庫)で行っている「工場への原料納品」と「工場からの製品出荷」のトラック輸送について、主力幹線ルートの一部で31ftコンテナを活用したモーダルシフトを実施するとともに、原料納品と製品出荷を往路・復路で一体化し、空回送区間の削減を実現した。
これにより、CO2排出量を年間28トン削減できたほか、ドライバー運転時間の年間768時間削減や、時間あたりの輸送量1.2トン増加といった効果を得た。
また、オートフロアやジョルダーを常備した作業性に優れたコンテナを使用したことで、積卸し作業の負荷を軽減。鉄道輸送による定時運行によって労働時間の不規則性を解消するなど、ドライバーの労働環境改善にも役立てた。