DICは12月26日、子会社のDICグラフィックスが、商業オフ輪インキ、油性枚葉インキ、UVインキ、新聞インキの価格を2019年2月1日出荷分より値上げすると発表した。
オフセット用印刷インキの主原料である顔料、樹脂、光重合開始剤等の多くを中国のメーカーから調達しているが、中国では、昨年来の環境規制強化により生産プラントが操業停止に追い込まれていることを背景に、全世界規模で需給バランスが崩れ、これら原料の価格が続騰している。
国内における輸送費や荷役費などの物流コストが、人手不足による賃金上昇や燃料高騰に加えて行政指導による運賃適正化もあり、過去に例を見ない水準となっている。
原料調達の見直しや生産効率化および最適化などのコスト削減策を講じてきたが、昨今、オフセット用印刷インキの需要が減少しているなか、原料価格や物流コストの上昇分を自助努力にて吸収することが極めて困難な状況なため価格改定決定した。
価格改定幅は、商業オフ輪インキ50円/kg、油性枚葉インキ60円/kg、UVインキ150円/kg、新聞インキ60円/kg。