NEC通信システムは1月11日、製造業等の工場内の資材・仕掛品・完成品の保管位置を高精度に測位する「マーカー測位技術」を開発したと発表した。
<マーカー測位デモ動画>
拡張現実(AR)で用いられるカメラ位置や姿勢(角度)を推定する技術を応用し、壁面や柱、資材などに取り付けた複数のマーカーをカメラで撮影することで、カメラ位置や資材位置を測位する。
これにより、屋内外の資材などの保管位置を1m以内の精度で正確に把握することが可能となる。
また、紙状媒体のマーカーを壁面や柱、資材に付け、カメラで撮影し位置を推定するため、ビーコン等電波方式と比べて取り扱いや保守性に優れるほか、風雨に耐えられる媒体のマーカーを使用することで、屋外でも位置の推定が可能になる。
マーカー測位技術は、位置情報を利用するさまざまな分野へ応用できる要素技術のため、今後は、幅広い業種・業態へ展開していく方針だ。