丸紅、ZMP、成田国際空港(NAA)は1月24日、ZMPと丸紅の合弁会社「AIRO」が成田国際空港制限域内で、1月28日から30日の3日間、自動走行車両による実証実験を実施すると発表した。
実証実験では、丸紅グループであるスイスポートジャパンのグランドハンドリングスタッフの輸送を想定したルートを、ZMPが開発した自動走行車両で走行する予定。本実証実験を通じて、環境やルールが公道とは異なる空港制限区域内における自動走行車両を利用する際の課題の確認やデータ収集を行う。
顧客に世界最高水準と評される「高品質」な空港を目指すNAAは、航空機の安全な運航を支えるグランドハンドリング業務を支援するため、国土交通省と共に官民で自動走行技術等の新技術の活用に取り組んでおり、この実証実験に関しても安全面での支援など、全面的に協力している。
なお、AIRO は、旺盛なインバウンド需要を背景とした航空輸送の拡大と生産年齢の人口減少に伴う空港グランドハンドリング業務の深刻な労働力不足に対応するため、空港ビジネスの知見・ノウハウを広く持つ丸紅と、自動運転技術の開発の先駆者として「R&D から量産」を目指すZMPにより設立。AIRO は、国土交通省航空局が国内初の取り組みとして公募した「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」の実施者として、準備を進めていた。