川崎汽船は2月1日、同日に竣工した9万1000トン石炭運搬船「CORONA YOUTHFUL」で、舶用バイナリー発電システムの長期実船運用試験を開始すると発表した。
神戸製鋼所が開発した舶用バイナリー発電システムを搭載し、同システムの実船運用に関する共同研究として、実運航における本装置の性能や耐久性の確認を行う。
バイナリー発電システムは、主機関の掃気の圧縮熱を熱源として発電する省エネ装置。再利用の難しい排熱エネルギーの一部を電力として回収することで、発電機エンジンの燃料消費を削減することができる。
川崎汽船は、環境に関わる長期指針「K LINE環境ビジョン2050」で掲げた効率的な運航、CO2や環境汚染物質排出量の削減に取り組んでおり、バイナリー発電システムの導入もその取り組みの一環として導入した。