川崎重工は10月29日、中国遠洋海運集団と共同運営している中国南通市の造船所で、GRAMOS NAVIGATION SA向けの61型ばら積運搬船「GRAMOS（グレイモス）」を引き渡した。
＜GRAMOS＞
GRAMOSは船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物を搭載可能な5つの船倉を保有。各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備しており、荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能となっている。
省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、抵抗の少ない滑らかな船首形状や推進効率の高い形状のプロペラ、自社開発の「カワサキフィン付ラダーバルブ」「コントラフィン付セミダクト」などの推進性能に寄与する技術を採用し、燃費の向上を図っている。
また、省エネルギー技術の採用によって燃料消費量とCO2排出量を低減させることで、EEDI規制のフェーズ2に対応している。
■主要目
全長：199.90m
長さ（垂線間長）：197.00m
幅：32.24m
深さ：18.60m
満載喫水：13.00m
総トン数：3万4584
載貨重量：6万1171トン
貨物倉容積：7万7539m3
主機関：MAN B＆W 6S50ME-B9.3-TII ディーゼル機関×1基
連続最大出力：8130kW×108回転／分
航海速力：約15.8ノット
乗船定員：25名
船級：ロイド船級協会（LR）
船籍：バルバドス
