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サノヤス造船/ばら積貨物船「THERESA GRACE」引き渡し

2019年10月29日/IT・機器

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サノヤス造船は10月29日、水島製造所でばら積貨物船「THERESA GRACE」を引き渡した。

<THERESA GRACE>

20191029sanoyasu - サノヤス造船/ばら積貨物船「THERESA GRACE」引き渡し

THERESA GRACEは6万4000トン型のバルクキャリアで、全長を200m未満に抑えつつ載貨重量を大型化するとともに、低燃費を追求した最新鋭・高性能の省エネ船型。実海域性能に配慮した船首形状を採用し、実運航時の燃費向上を図っている。

性能面では、省エネルギーに配慮した仕様を多く盛り込むことで高効率化を図ったほか、各種環境対策仕様の採用で環境に配慮した。

省エネルギー対策としては、低回転・大直径プロペラに加え、独自開発の省エネ装置「STF(サノヤスタンデムフィン)と舵の省エネ付加物を組み合わせて装備することで、さらなる推進効率の向上と低燃料消費量を実現している。

主な環境対策としては、NOx(窒素酸化物)排出2次規制に対応すると同時に、省燃費性能に優れた電子制御式の低回転超ロングストローク型主機関を搭載し、大気汚染防止とCO2排出削減に貢献。

また、SOx(硫黄酸化物)排出規制海域内の航行を考慮して低硫黄燃料油の貯蔵を可能としており、バラスト水処理装置の搭載と燃料タンク防護規制の適用で海洋環境保護にも寄与している。

貨物艙(ホールド)は5つを有しており、荷役装置は36トン型ジブクレーン4基と15m3タイプのグラブバケット4基を装備。各ホールドのハッチ長さは、長尺物の鋼管などを効率良く積載できるよう配慮した長さとなっており、上甲板から二重底へアクセス可能なトランクを設置することで、貨物積載時でも検査・点検ができるようメンテナンス性の向上を図っている。

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