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日新/重点3分野共に倉庫を拡充、中計最終目標に変更なし

2019年11月28日/決算

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日新は11月28日、2020年3月期第2四半期決算説明会を筒井雅洋社長をはじめとする経営陣が出席して開催した。

2020年3月期第2四半期決算については、売上高で前期比5.5%減、営業利益で32.8%減の数字となった。

<筒井雅洋社長>

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これについて、筒井社長は「全体的に国際貨物減少が収益に大きく影響した。地域ごとについては、日本では自動車関連貨物の取り扱いが減少、輸出航空貨物の減少、欧州では倉庫事業低調、アジアでは自動車関連貨物取り扱い減少、中国では航空貨物減少があった」としている。

そのため、2020年3月期通期については、売上高2110億円(期初計画2230億円)、営業利益40億円(58億円)、経常利益47億円(66億円)、当期純利益33億円(45億円)と修正している。

続いて、第6次中期経営計画(2017年4月~2022年3月)について、筒井社長は「2022年3月期の最終数字は売上高2300億円、営業利益74億円だが、今のところ落ち込みはあるものの、最終数字は変更するつもりはない。この間、重点3分野(自動車関連物流、化学品・危険品物流、食品物流)でエリア別戦略を立て、様々な取り組みを進展させている。それらが、今後貢献する時が来るものと考えている」と今後の見通しを語った。

第6次中期経営計画の進捗と今後の取り組みで目立つのが、重点3分野での倉庫の拡充策だ。自動車関連物流では、米州でのオハイオ自社倉庫をすでに新設しているほか、化学品・危険品物流ではアジアでも化学品倉庫を拡充しようとしている。さらに、食品物流では日本において、冷凍・冷蔵倉庫施設の拡充を図るとしている。

中計後半では、旺盛な危険品倉庫需要に対応した東日本地区貯蔵量拡大へ向けた取り組みをスタートしており、この2年以内に建設を予定している。

<摩耶西冷蔵倉庫完成予想図>

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<平和島冷蔵物流センター(仮称)完成予想図>

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また、食品については、冷凍・冷蔵物流需要に対応した新倉庫が順次稼働している。この9月には福岡市東区にアイランドシティロジスティクスセンター(冷蔵倉庫面積793m2)、2020年2月には、神戸市灘区で摩耶西冷蔵倉庫(8237m2)を稼働する。さらに、2021年3月には東京都大田区で平和島冷蔵物流センター(仮称)(1万2927m2)を営業開始する予定だ。また、これ以外に横浜に2か所の倉庫を計画中で、1か所は危険品倉庫になる予定だという。

なお、今後日新グループの経営強化を図るため、ESG(Environment、Social、Governance)の取り組みを図る。その一環として組織改正も行う予定だ。筒井社長は「営業部門と現場部門の機能を明確化し、それぞれに特化し、それぞれにパワーアップした組織形態としたい。これまで多かった社内請求も減らす方針だ」と話し「今後通期計画の感地区、第6次中計最終目標達成に向けてグループ一丸となり邁進する」としている。

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