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日通/協働型ピッキングアシスタントロボット、実運用へ

2020年05月05日/IT・機器

Rapyuta Roboticsとプラスオートメーション(以下:+A)は5月4日、日本通運への物流倉庫向け協働型ピッキングアシスタントロボット(AMR)のサブスクリプションサービスを日本で初めて商用化したと発表した。

<AMR>
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日本通運は初期投資額を抑制し、毎月のロボットサービス使用料・メンテナンス料等をすべて含む月額定額料金で、AMRを使用することが可能となる。

Rapyuta Roboticsと日本通運はこれまで、実証実験を通じてロボティクスソリューションのインテグレーションと開発を加速させるクラウド・ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を介しRapyuta Robotics製AMRを連携させ、倉庫の作業員と協働しピッキング作業の効率化、作業者の負荷軽減を図ることを目的に検証を行ってきた。

<AMRの使用方法>
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その結果、AMRが十分な信頼性と品質を備えていることを確認したことから、日本通運が運営している平和島のセンター向けに、AMRを提供することになった。

加えてRapyuta Roboticsと+Aのパートナーシップに基づき、より柔軟で機動力のある+Aの新たなサブスクリプションサービスを活用することとなった。

これにより、日本通運は変化の激しい物流量、倉庫立地、オペレーション設計等に対して、柔軟な対応策を構築することが可能となり、今後複数拠点への展開も計画しているという。

日本通運の板持直樹ロジスティクス開発部部長は、「AMRは、小物・多品種・少量という要素を抱る日本の物流現場にフィットするソリューション。このプロジェクトには40~50名が関わっている。1年半にわたり、メンバー間では様々な意見をぶつけ合い、ようやく実運用までたどりつく事ができた。物流センターのオペレーションをより高度化していくためには更なるイノベーションが必要で、今後は、rapyuta ioを活用しながら、次世代物流センターの構築に共に取り組んでいきたいと考え」と抱負を語っている。

なお、物流倉庫向けロボティクスソリューションは、その大半が大規模な導入工事や環境構築を必要としているが、AMRは既存の棚、人を活かした形で導入が可能で、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」との連携により棚のレイアウト変更や扱う商材の変化に対する柔軟性と、需要の増大に対する拡張性が提供されることも物流事業者にメリットとなるという。

■問い合わせ
プラスオートメーション
担当:山田
info@plus-automation.com

Rapyuta Robotics
info@rapyuta-robotics.com

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