日本郵船は5月21日、東北電力向けの石炭運搬船として大島造船所で建造していた「LILY FORTUNE」が、5月14日に竣工したと発表した。
新造船は、2世代にわたり東北電力の石炭輸送の中核を担ってきた「LILY FORTUNE」から船名を受け継いだ3代目の船舶。竣工後は、初代・2代目と同様に火力発電所向け運搬船として、主に豪州、インドネシアなどから東北地方への石炭輸送に従事する。
SOxスクラバーを搭載することで1月に強化された国際海事機関(IMO)のGlobal Cap規制に対応し、環境負荷の低い資源輸送を実現。また、改良したラダーバルブや、船尾部の水流を改善する固定フィンを装備し、従来の石炭運搬船に比べ約4%のCO2削減を見込んでいる。
■LILY FORTUNEの概要
全長:235.00m
全幅:43.00m
夏期満載喫水:12.85m
総トン数:5万2318トン
載貨重量トン数:9万1443トン
造船所:大島造船所
船籍:マーシャル諸島共和国
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