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全ト協/トラック事業者賃金、特積6.4%増、一般0.2%減

2020年06月22日/調査・統計

全日本トラック協会は6月22日、トラック運送事業に携わる従業員の賃金や労働時間、福利厚生等の実態についての調査結果「2019年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」を公表した。

その概要版によると、2019年5~7月に支給された全職種1人あたりの月額平均賃金は、特積が33万7000円(前年比2.6%増)、一般が32万4400円(1.4%減)。年間賞与の1か月平均額を加えると特積は39万7600円(6.4%増)、一般は36万8400円(0.2%減)となった。

運転者から事務員、荷扱手、整備・技能員までの職種を含めたトラック運送事業全体では、全職種平均の月額平均賃金が33万1000円(0.7%増)、年間賞与の1か月平均額を加えると38万3700円(3.6%増)となった。

運転者のうち、男性運転者(けん引、大型、中型、準中型、普通)の賃金をみると、特積では月額平均賃金が35万5800 円(4.0%増)、年間賞与の1か月平均額を加えると41万5100円(7.4%増)に。一方、一般は月額平均賃金が33万5700円(0.8%減)、年間賞与の1か月平均額を加えると37万1500円(0.5%増)となった。特積と一般を合わせた男性運転者全体では、月額平均賃金が34万6600円(2.1%増)、年間賞与の1か月平均額を加えると39万5200円(5.5%増)となった。

男性運転者の賃金を職種別にみると、月額平均賃金が高い順に、特積では大型、けん引、普通、準中型、中型となり、一般では大型、けん引、準中型、中型、普通の順となっている。大型運転者と中型運転者の賃金差額は、特積で月額平均賃金が8万7900円、年間賞与の1か月平均額を加えると9万3300円となり、一般では月額平均賃金が7万3200円、年間賞与の1か月平均額を加えると8万8400円となっている。

男性運転者の賃金を業種別に比較すると、月額平均賃金、年間賞与の1か月平均額を加えた場合ともに、けん引、大型、中型、準中型、普通の各職種で特積が一般を上回っている。大型運転者を例にとると、特積と一般の差額は月額平均賃金で3万8300円、年間賞与の1か月平均額を加えると5万6700円となっている。

この調査は、特積貨物運送事業者と一般貨物自動車運送事業者の計2487社(有効回答事業者数633社)を対象とし、2019年11~12月にかけて調査したもの。

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