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ワコン/ネットスーパー向け3温度帯保冷ボックス開発

2020年06月23日/IT・機器

物流機器メーカーのワコンは6月23日、同じ容器の中に冷凍、チルド、ドライと温度帯の異なる3種類の商品を一緒に積める保冷ボックス「クールワン・マルチパック」を開発したと発表した。

<3温度帯イメージ>
20200623wacon1 - ワコン/ネットスーパー向け3温度帯保冷ボックス開発

<クールワン>
20200623wacon2 - ワコン/ネットスーパー向け3温度帯保冷ボックス開発

さまざまな商品を扱うネットスーパーは配送の際、商品を3種類の温度帯に仕分ける必要がある。配送では軽バンなど常温で運ぶ場合が多く、配送中に冷凍品の解凍や冷蔵品の鮮度劣化、逆にドライアイスの使用で温度の冷えすぎによる葉物野菜の低温障害(ヤケ)といった問題が起きている。

また、女性運転手が多い現状を踏まえ、ボックス一つひとつの軽量化が望まれている。

「クールワン・マルチパック」は重さ約6.5キログラム。幅460ミリ×奥行き296ミリ×高さ275ミリ(内寸)、約35リットル分の商品が積める空間内を冷凍、チルド、ドライと温度帯の異なる3空間に分けられる。

要冷凍の商品は幅を調節できる「可変シッパー」に包み、チルドとドライの空間は間仕切りで分ける。容器はポリエチレン製で中に断熱材(ウレタン)を注入している。

このボックスを使い、冷凍(マイナス15度C以下)、チルド(-1度C以上、5度C以下)、ドライ(5度C以上、15度C以下)の空間の温度をそれぞれ9時間保てることを実験で確かめている。冷凍についてはマイナス18度以下の設定なら7.5時間保てることも分かっている。

従来の冷凍品の配送で使用されるドライアイスを一切使用せず、専用の保冷剤で冷凍空間を実現しているので、環境にやさしく、経済的であるとしている。

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