椿本チエイン/オルビス東日本流通センターに小型AGV330台投入

2020年10月23日 

椿本チエインは10月21日、流通サービスからの依頼を受け、ポーラ・オルビスグループのオルビスの通販向け物流拠点「オルビス東日本流通センター」の自動化・効率化のため、小型AGV採用により、集荷から方面別仕分けまでの自動化を実現した新物流システム「T-Carry system」を開発、納入したと発表した。

<オルビス東日本流通センターを自立走行する330台の小型AGV>
オルビス東日本流通センターを自立走行する330台の小型AGV

T-Carry systemは同センターで8月25日から本格稼働している。また、同グループのDECENCIAの通販商品の出荷作業も統合し、9月14日より「T-Carry system」から出荷開始した。

オルビスと流通サービスでは、物流クライシスに対応するため、2018年に出荷ラインの刷新を計画。既設ラインの構想から開発、設計、施工を手掛けた椿本チエインに「次世代物流システム」の開発依頼があった。

椿本チエインでは、様々な業界向けにモノの搬送、保管、仕分けなどを担うマテリアルハンドリングシステムを手掛けており、物流業界向けには、出荷(ピッキング)・仕分け作業の効率化を実現する様々な物流システムを開発・納入している。

また、流通サービスは、オルビスをはじめ個人宅配やネット通販の物流サービスを数多く手掛けていることから、両社の知見・経験を生かすことで、既設ラインを上回る高能力・省人化を図った今回の世界最新システムを構築することができた。

オルビスは、1オーダー当たりの注文点数が8~9点と多く、取り扱い商品も化粧品中心の小型商品が多い出荷特性に対応するため、椿本チエインは小型AGVを使った独自のシステムを構築。1オーダーに対して1台のAGVを割り当てることで、集荷から出荷までの自動化を実現した。

AI技術を活用した制御システムにより、330台の小型AGVが集荷から出荷までを最適なルートで走行し循環する仕組みで、稼働中のバッテリー切れを防ぐため電池消耗状態も併せて監視、最適な運用と稼働を止めない仕組みを実現している。

さらに、従来手作業であった封函・送り状貼付作業も9種の配送箱サイズを自動で判別し、封函・送り状貼付する日本最新の自動封函機(1250オーダ/時間)で行い、出荷仕分けも自動で行っている。

小型AGVは、中国のZhejiang Libiao Robot製をロボットサービスプロバイダーのプラスオートメーションより導入、本システム用にカスタマイズして運用している。

今後、この新物流システムを物流事業の効率化・自動化に向けさらに磨き上げ、拡販につなげていくとしている。

■T-Carry systemの特長(※既設ラインとの比較)
出荷能力:1.3倍(1800件/時間 → 2400件/時間)
人員:27%削減(89名 → 65名)
コスト:18%削減(1件当たり出荷作業費)
消費電力:40%削減(年間15万7920kw相当)
作業環境:ピッキングケース上げ下げによる労働負荷低減、静音性の向上 など

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