ノルウェーのAutoStore社は10月27日、ロボットストレージシステム「オートストア」の生産性を向上させるソフトウェア「Router」を開発したと発表した。
Routerは、大規模な流通センターや店舗裏のマイクロフルフィルメントセンターなど、あらゆるオートストアシステムに実装可能。実装することで、ロボットの生産性を最大1.4倍、ロボットシステム全体のスループットを最大4倍向上させることができる。
Routerには高度なコンピューターアルゴリズムを用いており、注文を受けたロボットが高密度グリッドシステム内を移動する際の最も効率的なルートをリアルタイムで継続的に解析・再解析する。このソフトウェアは、オペレーション上で発生する変化を毎秒ごとに分析し、動的に適応させることで、フルフィルメントプロセスを加速させ、最適な注文の流れを維持する。このアプローチによって、システムは新しい注文の受信や、注文のキャンセル、フルフィルメント担当者の移動など、グリッド外部で発生する継続的な変化を処理し適応することができる。
AutoStoreのKarl Johan Lier CEOは「Routerは、オートストアの開発の歴史において、ここ数年で最大の開発案件だ。すべてのオートストアユーザーが利用できるこの革新的なソフトウェアは、迅速に適応する能力が重要になる中、注文処理そのものを変革するだろう。新型コロナウイルスのパンデミックによって、小売およびEC市場は大きな変化を遂げている。ブラックフライデーとホリデーシーズンが近づく中、Routerは倉庫とマイクロフルフィルメントセンターに必要不可欠な柔軟性と高速効率を提供する」とコメントしている。
オートストア/マルチ温度ソリューションを発表、保管密度もアップ