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スズケン/デジタル治験プラットフォーム構築の取り組みを開始

2020年10月27日/IT・機器

スズケンは10月27日、治験薬向けのトレーサビリティシステム「キュービックスCT(Clinical Trial)」を基盤に、協業企業の技術やノウハウを組み合わせたデジタル治験プラットフォームの構築に向けた取組みを開始すると発表した。

同社は、2017年より展開しているRFIDとIoT技術を搭載した専用保管庫によるスペシャリティ医薬品のトレーサビリティシステム「キュービックスシステムの知見を活かし、2020年4月より新たに治験薬向けサービスを対象としたキュービックス CTの展開を開始している。

治験の高度化・多様化の進展に伴い、治験薬の管理では有効性や安全性を評価するため、さまざまな温度帯での厳格な品質管理および記録が求められることから、業務コストの高騰やデータの信頼性担保が課題となっている。

また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、病院での治験実施が困難となるなか、被験者の確保と負担軽減に向けて居宅での治験(バーチャル治験)を可能とするデジタル技術を活用した新たな仕組みの構築が求められている。

このような治験に関わるステークホルダーの課題解決に向けて、スズケンはEPSホールディングスの子会社であるEP綜合およびサスメドと、デジタル技術を活用した新しい治験・臨床研究のプラットフォームの構築に向けた取組みを開始することに合意したもの。

スズケンとEP綜合は、より安全に治験薬を管理しそのトレーサビリティを確保するため、キュービックスCTの臨床現場への普及およびサポート体制の強化を進めている。

スズケンとサスメドは、同社のキュービックスCTや治験薬物流インフラと、サスメドが「内閣府規制のサンドボックス制度」において実証実験を進めている、治験・臨床研究で必要とされる原資料と報告用資料の照合業務を代替するためのブロックチェーン技術によるデータ信頼性担保技術を組み合わせることで、治験・臨床研究における新たなサービス提供に関する検討を進めていく。

また、スズケンとパナソニックは、医薬品保冷 BOX「VIXELL」を供給することで取組みをサポート。スズケングループの全国医薬品物流ネットワークにこのVIXELL を組み合わせることによって、医療機関から居宅までの治験薬輸送サポートを展開していく、としている。

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