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ESR/市川DCが緑化取り組みに貢献、都市緑化機構会長賞を受賞

2020年10月27日/3PL・物流企業

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ESRは10月27日、「ESR市川ディストリビューションセンター」(市川DC)が「第19回屋上・壁面緑化技術コンクール」(主催:都市緑化機構)で、日本の都市景観、道路景観に影響を与える物流施設の緑化の取組みの促進に寄与したと評価され「都市緑化機構会長賞/壁面・特殊緑化部門」を受賞したと発表した。

<ESR市川ディストリビューションセンター外観>
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<壁面緑化の様子>
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<壁面緑化レイアウト>
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市川DCは首都高速湾岸線と外環自動車道が交わる高谷JCTにほど近い、千葉県市川市二俣に2019年1月に竣工した延床面積22万5000m2超の国内最大級のマルチテナント型物流施設。

「物流施設は巨大で無機質な空間」だが、従業員にとっては職場であり、ESRは「HUMAN CENTRIC DESIGN」を基本理念に「人を中心に考えた、快適で誇りを持って働ける環境を提供したい」と考えており、ラウンジ、託児所等のアメニティやサービスの充実に注力している。

市川DCでは、アメニティに加え、これまでの物流施設にはない空間を提供するために、ランドスケープデザインを渡辺美緒デザインに依頼した。

今回受賞した壁面緑化他、高密度な植栽計画、舗装パターン、散策路、託児所の園庭のトータルデザインにより、無機質な物流施設の外観に彩りを加え、柔らかい温かみのある印象を与えている。

<渡辺美緒デザインによるエントランス舗装パターン>
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<託児所の園庭「まんまる広場」>
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渡辺美緒デザインによる「移ろう海岸」というテーマで設計されたメインエントランス部の約460m2に及ぶ壁面緑化。歴史地図で遡ると100 年前は市川DCは東京湾と田畑が広がる陸の境に位置していたということが分かり、植栽デザインはこの地域的背景を元に「季節や時の経過と共に姿を変える植物の移ろいと海岸線の移ろい」を抽象的に表現したもの。

この壁面は西に面し、強い日差しを遮るものが無く、東京湾から潮風が吹き付けてくる環境にあるため、日差しに強く、耐潮性を有し、風害にも強くデザイン的に表情がつけやすい、シロタエギク、ヒューケラ、ハツユキカズラなど11種の植物を採用した。

また、植栽パネルの間にアルミルーバーを用い、壁面緑化に建築的要素を組み入れることで、低コストの実現とともに、軽い印象と背後の硬質な建築壁面に馴染むよう工夫した。

渡辺美緒氏は「今回頂いた賞は、今後の社会インフラとはどうあるべきかを示す⼀つに指針となると私は捉えている。したがって、このような大きな賞を頂いたことは、重要な意味を感じ、大変光栄に思う。また、ESR の『HUMAN CENTRIC DESIGN』というコンセプトは、物流施設で働く人のみならず、施設以外の社会やヒトとのつながり、といった意味も含むと考えている。緑の成長と共に、社会やヒトとが、物流施設を通して広くつながっていく、そんな思いでデザインした」とコメント。

ESRのスチュアートギブソンCEOは「物流施設のイメージを⼀新するような、従業員の方たちに快適に過ごしてもらえる施設づくり、周辺環境へも配慮した充実した緑化空間創りに注力してきた。市川DCでは新たなチャレンジとして壁面緑化を含めたランドスケープデザインを渡辺美緒デザインに依頼し、このような大変名誉な賞を通じて、弊社が取組んできた想いと素晴らしいコラボレーションを評価されたことを、大変光栄に嬉しく思っている」と述べている。

■施設概要
名称:ESR 市川ディストリビューションセンター
所在地:千葉県市川市二俣 678-55
竣工:2019年1月31日
敷地面積:10万2244m2
延床面積:22万5007m2
緑化施設面積:435.32m2
緑被面積:288.56m2

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