仙台国際空港は11月16日、東北大学発の研究開発型ベンチャー企業であるTESSから、ペダル付き足こぎ車いす「COGY(コギー)」の物流関連業務を受託したと発表した。
「COGY」の検査・在庫管理等の作業や保管などを仙台国際空港で手がけることでTESSに対して場所やコスト面をサポートするほか、仙台空港から「COGY」を国内外へ出荷するための業務に全面協力する。
「COGY」は、東北大学における医工学の連携で開発した医療福祉機器で、国内外6000台の販売実績がある。どちらか片方の足が動けば、脊髄反射を利用して自らの足で動かすことが可能で、歩行困難者や車いすユーザーが買い物や旅行、スポーツを楽しむなどの社会参加を促進する医療用福祉機器として注目されている。
仙台国際空港は、貨物事業で荷主のニーズに合わせたさまざまな付加価値を提案し、他空港などの物流拠点との差別化による優位性の訴求を図ることで、新たな貨物需要の創出を目指している。