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ヤマトHD/4~12月の営業利益79.2%増で過去最高更新

2021年01月29日/決算

ヤマトホールディングスが1月29日に発表した2021年3月期第3四半期決算によると、売上高1兆2956億7600万円(前年同期比3.0%増)、営業利益897億4700万円(79.2%増)、経常利益911億3000万円(94.6%増)、親会社に帰属する四半期純利益568億7000万円(81.1%増)となった。利益面は、第三四半期までの9か月累計で過去最高を更新した。

事業フォーメーション別の業績をみると、デリバリー事業では成長が加速するEC領域に対応したことで荷物の取扱数量が増加し、売上高が1兆913億1800万円(7.4%増)となった。EC向け新配送サービス「EAZY」の提供開始を当初の10月から6月に前倒したことで、拡大する需要の取り込みに成功した。営業利益は、経営資源の最適配置による集配効率向上や、幹線輸送の効率化を推進したことで766億3900万円と前年同期比418億3200万円の増加となった。

BIZ-ロジ事業では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療・衛生用品の緊急輸送や増加する越境ECの需要を取り込んだことで貿易物流サービスの拡販が進展。一方で、移動の制限や美術展の開催中止により海外生活支援サービスや美術品輸送の取扱いが減少したことから、売上高が1066億3000万円(1.5%減)となった。営業利益は33億7900万円(18.0%減)。

ホームコンビニエンス事業では、新型コロナウイルスの感染拡大による引越需要の減少や、「らくらく家財宅急便」のプライシング適正化による一部顧客の取扱い減少などによって、売上高が190億4200万円(8.8%減)に。利益面は50億2100万円の損失となった。

そのほか、e-ビジネス事業は売上高217億5700万円(4.6%減)、営業利益85億2100万円(0.8%減)。フィナンシャル事業は売上高303億8300万円(47.9%減)、営業利益48億4600万円(2.6%減)。オートワークス事業は売上高166億1400万円(11.8%減)、営業利益30億4400万円(14.6%減)となった。

なお、通期の業績予想については、第2四半期決算から上方修正しており、売上高1兆6800億円(3.1%増)、営業利益820億円(83.4%増)、経常利益820億円(101.8%増)、親会社に帰属する当期純利益430億円(92.6%増)としている。

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