西濃運輸は4月16日、東京都江東区新砂にある同社深川支店が、「大規模災害時における施設及び駐車場の使用に関する協定」を警視庁城東警察署、警視庁深川警察署、警視庁江東運転免許試験場、警視庁第九機動隊と締結し、同日締結式を行ったと発表した。
協定は大規模災害時に、警察庁舎が倒壊もしくは損壊等により使用不能となった場合や、都内に甚大な被害が発生し、支援部隊を受け入れる必要がある場合に、同社深川支店の施設等を使用できるようにすることで、災害対応力の強化を図るもの。
警視庁によると、機動隊及び試験場の代替施設協定は初めてであり、複数警察署ならびに4所属共同の協定締結も初めてとなる。
締結式では城東警察署長、深川警察署長、江東試験場長、第九機動隊長と深川支店の金谷支店長が協定書への調印を行い、今後の連携を確認した。また同日、締結式に先立って、5者による車両退避合同訓練も行われた。
なお、協定の概要は大規模災害時に深川支店が管理する施設を次の用途で使用する。「1.警察庁舎の代替施設」「2.職員ならびに支援部隊員が使用する車両の駐車場所」「3.職員ならびに支援部隊員が使用する待機宿泊施設」「4.装備資器(機)材等の搬入場所」となっている。
西濃運輸は、今回の大規模災害時での施設の提供以外にも、広域物資輸送拠点として施設を提供している。また指定公共機関として被災地へ緊急物資輸送を実施しており、今後もこれらの取り組みを通じて地域社会に貢献していくとしている。