日本通運は5月17日、発泡スチロール(EPS)を使用した新素材の輸送用パレット「NEX-SOLUTION e-light pallet / e-light pallet PLUS」を開発し、新たな輸送サービスとして4月から販売開始したと発表した。
「e-light pallet / e-light pallet PLUS」は、軽量性・耐水性に加えて、国際輸送で求められる強度を追求した発泡スチロールからなる新素材パレット。同パレットは、トーホー工業と共同で開発したもの。
軽量性では、圧倒的な軽さを実現し、顧客のトータル輸送コストを低減。また作業スタッフが手に持って搬送できるため、作業負担の軽減が見込める。
耐水性では、貨物輸送中の水濡れ、湿気によるダメージリスクを軽減する。また、冷蔵・冷凍庫での使用も可能。
強度では、素材のイメージを覆す強度で、e-light pallet の耐荷重は通常強度(発泡倍率60倍)で約460kg、特殊なシートをラミネート加工することによりさらに強度を増した e-light pallet PLUS では、最大約1230kgまで対応可能だ。
衛生面では、水・湿気に強く、輸送中にパレットにカビが発生する心配がない。温度・湿度管理の難しい輸送にも最適。
環境負荷面では、発泡スチロール(EPS)は、プラスチックの一種であるポリスチレンの粒を発泡させ成形しているので、一般的なプラスチック製パレットと比較し、石油使用量を大幅に抑えられる。また、完全燃焼した場合でも炭酸ガスと水のみの排出となり、環境への負荷が少ないパレットとなっている。