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三井不動産/MFLP船橋Ⅲ竣工、「街づくり型物流施設」を完成

2021年06月30日/物流施設

三井不動産は6月30日、千葉県船橋市で約27万m2の「MFLP 船橋Ⅲ」を竣工させ、7月1日には、約2万m2の広大な緑地空間「MFLP船橋・&PARK」も竣工することから、街づくり型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋(MFLP船橋)」が完成すると発表した。

<MFLP船橋Ⅲ>
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<エントランス>
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<入退館管理(フラッパーゲート>
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同社が8年かけて開発した街づくり型物流施設「MFLP船橋」の集大成として、敷地内3棟目の「MFLP船橋Ⅲ」と、地域に開放された約 2万m2の緑地空間「MFLP船橋・&PARK」が竣工することになった。

「MFLP船橋Ⅲ」は延床面積27万m2、8階建ての物流施設。現在考えうる最新鋭の物流施設としている。すでに、8割の入居者が決まっており、佐川急便、ショップチャンネル、富士フイルム、XPRICE等のテナント名を明らかにしている。佐川急便は三井不動産にとって初めてのテナントになる。

<4.5ftコンテナ車両が可能なトラックバース>
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<高天井オフィス>
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<貸会議室>
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<ラウンジ>
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「MFLP船橋Ⅲ」は、敷地面積約5万8800m2、延床面積約27万m2kの広大な面積を確保し、各階の倉庫・トラックバース面積は約 2万7000m2と業界最大級の施設規模となる。

事務所の天井高は全フロア約3.6m を採用し、緑地空間を一望できる開放的なオフィス環境を実現。倉庫内は全館空調を実装し快適な労働環境を整備した。トラックバースは国際基準である45ftコンテナ車両にも全フロア対応可能とする他、免震構造・72時間対応の非常用発電機等のBCP対策や、車番認証システムを採用したト
ラックゲート、フラッパーゲートや顔認証システムによる入退館管理等、オフィスビル同等のセキュリティ計画も完備し、業界トップレベルの施設スペックを実現した。

もう一つの特徴的なことがデザインだ。「MFLP船橋Ⅲ」のデザインコンセプトは、「陸」。船橋Ⅱが「海」で、船橋Ⅰが「空」。陸のイメージとして茶色の化粧板を建物にデザインしている。

デザインと同様なことが、アメニティや職場環境の整備にも表れている。共用部には、街並みを一望できる屋外テラスやラウンジを設置し、施設で働く人々に快適なワークプレイスを提供。ラウンジには貸会議室を用意する他、「MFLP船橋・&PARK」の一部区画には入居テナント専用のプライベートガーデンを用意し、BBQやゴルフ等のイベント開催が可能な共用部を提供する。感染症対策においても、非接触型のエレベーターや各階トイレの利用状況みえる化システムを採用する等、万全の対策を徹底している。

<屋外テラス>
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<三木本部長>
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三木本部長は「これまで物流業界は3Kの職場と呼ばれていたが、現在のような少子高齢化を迎え、従業員確保の上でも働く環境の整備はとても重要。喜んで働いてもらえる環境づくりに徹底的にこだわった」と話す。

脱炭素社会の実現に向けた環境面での取り組みも充実している。「MFLP船橋Ⅲ」の屋上には、自用の太陽光発電設備(設備容量:約1000kW、発電量:約100万kWh/年)の設置等により共用部使用電力の 100%グリーン化を図る。また専用部では、入居テナント各社のグリーン化計画に対応して「グリーン電力提供サービス」により、顧客ニーズに応じて柔軟なメニューを提供し、入居テナントの抱えるRE100やESGの課題解決、SDGsの推進をサポートする。

加えて「CASBEE」で「Sランク」、「BELS」で「5STAR」と国内最高評価を取得した他、倉庫内の全階で人感センサー・調光機能付きのLED照明を採用し、大幅な省エネを実現し徹底した環境対応を実現した。

なお、この場所は、元々1970年に「船橋ヘルスセンター」として開発した土地。以後「ららぽーとTOKYO BAY」や「スキードームザウス」「IKEA TOKYO-Bay」を開業。そして2013年に「MFLP船橋」計画に着手した。2016年に船橋オートレース場廃止後に「MFLP船橋1」を竣工した。

当初はこの場所に4棟の物流施設を建てる予定だったという。三井不動産の三木孝行専務執行役員ロジスティクス本部長は、「街づくり型物流施設ということで、マンションのすぐ前に倉庫というよりは、公園にした方が、理念である『経年優化』する街づくりに合致することから3棟に変更し、地域住民も利用できる公園を整備した」と説明した。

また、今後の展開については、「街づくり型物流施設開発は広大な土地が必要となるが、機会があれば他の地域でも行っていきたい。近くのららぽーととの共同イベント等もこの「MFLP船橋・&PARK」で開催するつもりだ。さらに、まだ実現していないが、顧客の要望の多い冷凍・冷蔵倉庫の開発も何としてもやりたいし、絶対にやります」と三木本部長は抱負を語った。

◆施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパーク船橋Ⅲ(MFLP 船橋Ⅲ)
所在:千葉県船橋市浜町 2-4-7
敷地面積:5万8857m2
延床面積:27万1051m2
規模・構造: 地上 8 階建て・RC・S 造・免震構造
設計者・施工者:大林組
着工:2019年9月2日
竣工:2021年6月30日

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