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SGムービング/新家電リサイクル券システムの料金管理統括業者に

2021年10月26日/3PL・物流企業

SGムービングは10月26日、2021年9月より家電リサイクル券センター(RKC)が開始した新たな家電リサイクル券システム「料金管理統括業者回収方式」において、初の「料金管理統括業者」(統括業者)に選定されたと発表した。

これにより、家電リサイクルスキームの簡素化が可能となり、小売事業者・収集運搬事業者の家電回収にかかる労力を削減する。

<「 SG ARK 」の仕組み>
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同社は、2020年7月より全国の家電小売事業者と収集運搬事業者をオンライン上でマッチングさせるサービス「SG-ARK」を提供している。小売事業者とエンドユーザーの利便性を向上させ、家電リサイクルの適正化に貢献する「SG-ARK」の仕組みがRKCから評価され、今回の統括業者への初選定に至ったもの。

「料金管理統括業者回収方式」とは、RKCから認定を受けた統括業者が、小売事業者に代わって、家電リサイクルの工程において収集運搬事業者の管理監督を行ったり、RKCへのリサイクル料の支払いを代理で行う方式。統括業者は、このシステムの運用にあたって新たに発行される「収集業者用券」(イエロー券)を運用することが可能。

このシステムは、ECによる家電4品目の販売増加や、小売事業者の販売チャネルの拡大といった現状において、回収にかかる労力の削減と家電リサイクルの効率化を目指している。

<グリーン券での運用とイエロー券での新運用の比較1>
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イエロー券を使用する「料金管理統括業者回収方式」には、リサイクル券のやり取りの簡素化と、リサイクル料の支払い手続きの効率化という以下2 点のメリットがある。

従来は小売事業者が各々のリサイクル券(グリーン券)をRKCから購入し、「SG-ARK」を通じて収集運搬事業者に引き渡していた。イエロー券の運用では、同社が統括業者としてRKC から「SG-ARK」に登録している収集運搬事業者ごとのリサイクル券(=イエロー券)を一括購入し、収集運搬事業者に事前に引き渡す。

そのため、小売事業者は回収を依頼するだけでよくなり、家電回収のリードタイムを短縮できる。また、収集運搬事業者も小売事業者ごとのグリーン券を保持せずに1種類のイエロー券で回収にあたることができるようになる。

<グリーン券での運用とイエロー券での新運用の比較2>
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また、リサイクル料金の支払いの効率化では、従来、収集運搬事業者が排出者から回収したリサイクル料金は「SG ARK」を通じて小売事業者に引き渡し、小売事業者がRKCに支払っていた。新たなイエロー券の運用では、収集運搬事業者が回収したリサイクル料金を料金統括業者である同社が代理でRKCに支払うことができるため、小売 事業者は回収した料金の支払いに関する手続きを省略できる。

SGムービングでは、今後も家電リサイクルの効率化や収集運搬業の適正化をはかり、持続可能な消費と生産をおこなう循環型社会の実現に貢献するとしている。

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