川崎汽船は12月8日、持続可能な経済を実現させる活動を行う国際非営利団体CDPから、2021年度CDP気候変動質問書の最高ランク評価である「Aリスト」企業に認定されたと発表した。
「Aリスト」は、気候変動に対する企業の対応において世界のリーダーであると評価された企業に与えられる。川崎汽船の「Aリスト」選定は2021年で6年連続となった。今回の選定では、評価基準が引き上げられたことにより「Aリスト」の認定企業数は2020年の280社から200社に減少。200社のうち55社を日本企業が占めている。
川崎汽船は「2050年にGHG(温室効果ガス)排出ネットゼロ」を目指しており、具体的な取り組みとして、LNG焚き自動車運搬船の導入を実現しているほか、風力推進「Seawing」などのさまざまなGHG排出削減技術を検討し、2020年代後半に新燃料によるゼロエミッション船の導入を目指している。
また、自社のGHG排出削減への取り組みの強化に加え、洋上風力発電といった再生可能エネルギー事業の支援船や、水素やアンモニアなどの新エネルギーの輸送、回収したCO2の輸送など、社会の脱炭素化に向けた事業の支援にも積極的に取り組んでいる。