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川崎重工/8.4万m3型LPG燃料推進LPG運搬船の引渡完了

2022年01月26日/IT・機器

川崎重工業は1月26日、KUMIAI NAVIGATION(クミアイ ナビゲーション)向けの8万4000m3型LPG(液化石油ガス)燃料推進LPG運搬船「CRYSTAL TRINITY」を引き渡した。

<LPG燃料推進LPG運搬船「CRYSTAL TRINITY」>
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「CRYSTAL TRINITY」は、LPGと低硫黄燃料油を燃料とするLPG二元燃料のLPG運搬船。

特長として、主機関に川崎重工製の舶用電子制御式液化石油ガスインジェクションディーゼル機関(ME-LGIPエンジン)「川崎-MAN B&W 7S60ME-C10.5-LGIP」を採用。LPGを燃料とすることで、従来の燃料油使用時に比べ、排気ガス中のSOx(硫黄酸化物)やCO2排出量を大幅に削減でき、SOx規制や2022年以降の建造契約船に要求されるEEDIフェーズ3にも適応している。

また、NOx(窒素酸化物)3次規制に対応したシステムを採用し、主機関は排ガス再循環装置(EGR)、発電機関は選択式還元触媒脱硝装置(SCR)を適用。同システムによって従来の低硫黄燃料油使用時でもNOxの排出規制海域(ECA)を航行することが可能となっている。

LPG燃料タンクは上甲板に装備することで、貨物とは別に燃料用のLPGを積載することが可能。LPG燃料タンクはカーゴタンクと配管で接続しており、必要に応じてカーゴタンクからLPGを移送し、燃料として使用することができる。

そのほか、プロペラ周りに「カワサキフィン付ラダーバルブ」や「コントラフィン付セミダクト」を装備することで、燃料消費量の低減を図っている。

■CRYSTAL TRINITY 主要目
全長:229.90m
幅:37.20m
深さ:21.90m
満載喫水:11.60m
航海速力:17.0ノット
定員:29名
総トン数:4万9943トン
載貨重量:5万5068トン
貨物倉容積:8万4222m3
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-C10.5-LGIP 1基
船級:日本海事協会(NK)
船籍:シンガポール
引渡日:1月26日

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