商船三井は2月9日、同社100%出資子会社を通じて、PAO NOVATEKを筆頭株主とするプロジェクト会社と、ロシア・ギダン半島での「Arctic LNG 2 プロジェクト」向け輸送に参画することを合意し、新造砕氷プロダクト タンカー1隻の定期傭船契約を締結したと発表した。
この船は、中国船舶集団の傘下の広船国際で建造され、2024 年に竣工する予定。このプロジェクト向けに2020年10月に砕氷 LNG船3隻の定期傭船契約を締結しており、それに続く契約となる。
この船は、主にロシア北極圏・ギダン半島のLNG ・コンデンセート出荷基地から、北極海航路を経由して、主に欧州(西回り)までのコンデンセートの輸送に従事する予定。
同社は、北極海航路への取り組みとして、2018年3月からロシア 「ヤマル LNG プロジェクト」向けに砕氷LNG船3隻が北極海航路での輸送に従事しており、2023年にこのプロジェクト向け砕氷 LNG船3隻の竣工を予定している。
■新造砕氷タンカーの概要
主要寸法:全長 214m 、船幅 34m
貨物艙:容積 5万4800m3
アイスクラス/寒冷地対応:ロシア船級ARC750℃を想定した寒冷地仕様
砕氷航行能力:最大砕氷能力1.5m (前進時) / 1.8m(後進時)、船首砕氷バウ構造、船尾2軸 PODプロペラ
造船所:広船国際