日野自動車(日野)は3月31日、日野グループの物流競争力強化の為、4月1日付けで日野の物流部門を事業化すると発表した。
事業化にあたっては、グループ会社である日野ロジスパック(HLP)の現事業も統合し、日野グループの物流業務を一本化する。同日付で社名を日野グローバルロジスティクス(HGL)に変更し、現在の日野の物流部門業務を段階的にHGLに集約していく。
従来は、自社の完成車や部品等の物流業務について、日野およびHLPがそれぞれの役割に応じて企画・管理、運用、実作業などを行っていたが、一部重複もあり、物流業務全体を通じた最適化が課題だった。
今回、HGLへ物流業務を集約することにより、日野とHGLが連携しながら、日野グループ全体の物流業務の効率化を推進していく。部品の発注・在庫管理、効率的な梱包・積載方法の検討、完成車配車の改善などを通じた効率化に加え、完成車物流を一元管理することで得たデータの活用や、ASEANを中心としたグローバル物流基盤の構築といったさらなる事業基盤の強化も進めていく。
HGLは、日野グループ全体の物流体制を一本化することで、業務の効率化を図ると共に意思決定を迅速化する。これにより物流現場の困りごとを現地現物で吸い上げ、スピード感を持って課題に取り組み、社会・顧客・日野グループ全体の物流効率化を通じて社会課題の解決に貢献していくとしている。
日野自動車/エンジン(1GD)の出荷停止で国内工場の稼働停止