日通NECロジスティクスは9月20日、東京都府中市の品質評価センターにおいて、鉄道貨物輸送向けの振動再現試験サービスを開始したと発表した。
サービスの概要は、JIS Z 0232:2020に準拠した振動再現試験を提供する。データロガーにより実際の輸送波形を取得、そのデータを振動試験機にダイレクトに入力することにより、実際に発生する振動・衝撃を再現することが可能。
また、実際の輸送経路の試験スケジュールを組むことにより、最適な輸送評価試験を提供する。さらに、JIS E 4031:2013を拠り所にした加速試験(レベルアップ-試験時間短縮)を行う事により、評価の効率化を行う事ができる。
なお、気候変動への取り組みとなるCO2排出量削減への対応として、トラックや航空以外の輸送モードに関心が集まり、鉄道による貨物輸送が注目されている。物流業界では、トラックドライバーの高齢化や、2024年度から適用される時間外労働の罰則付き上限規制などにより、深刻なドライバー不足が懸念されていますので、車両1編成の輸送力がトラックより高い鉄道貨物輸送は、ドライバー不足解決を図る手段として期待されている。
そこで、同社では、貨物の鉄道輸送を検討される企業向けに、鉄道貨物輸送の振動再現試験サービスを開始したもの。鉄道輸送における製品損傷の検証のほか、過剰な包装をしていないかを確認することが可能な為、包装材削減といった環境負荷低減にも繋がるとしている。
■日通NECロジスティクス 評価試験サービス
https://www.nittsu-necl.co.jp/solution/packaging/#EvaluationTest
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