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三菱ふそう/欧州市場向け電気小型トラックの次世代モデル発表

2022年09月20日/IT・機器

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、9月20日~25日に開催される「IAA Transportation 2022」(ドイツ・ハノーバー)でフルモデルチェンジした電気小型トラック「eCanter」次世代モデルの欧州市場向け車両を9月18日に発表した。

<「eCanter」次世代モデル 欧州仕様>
20220920mftbc1 520x345 - 三菱ふそう/欧州市場向け電気小型トラックの次世代モデル発表

20220920mftbc2 520x350 - 三菱ふそう/欧州市場向け電気小型トラックの次世代モデル発表

2022年第4四半期に欧州での販売開始を計画しており、量産開始は2023年を予定している。

FUSO の電気小型トラック「eCanter」は、当初、ダイムラー・トラックグループ初の量産型電気トラックとして、2017年に発売した。走行時に排出ガスを一切出さず、振動や騒音が少ない「eCanter」は、過去5年間にわたり、さまざまなグローバル企業の物流ニーズとサステナビリティの目標をサポートしてきた。これまでに約450台の「eCanter」が日本、欧州、北米、オーストラリアやニュージーランドで活用されおり、累計走行距離は600万キロを達成している。

今回発売した「eCanter」次世代モデルの欧州市場向け車両は、42種類のバリエーションを取り揃え、より多様な用途に対応する。動力取り出し装置「PTO(Power Take Off)」を搭載することで、建設業を支援するレッカー車やダンプ車、またリアクレーン車の設定が可能になった。欧州では、車両総重量(GVW)4.25トンから8.55トン、ホイールベースは6種類から選択することができる。新しいモジュール式バッテリーコンセプトにより、ホイールベースに応じたバッテリー選択により、様々な走行距離を提示する。

最大容量のバッテリーでは、1回の充電で約200kmの走行が可能であり、長距離を走行する用途に適している。また、現行の「eCanter」と同様に、AC充電と DC急速充電が可能。さらに、欧州仕様車には、衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5(ABA5)」に加え、被害軽減ブレーキ機能を有する巻き込み防止機能「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」を新規搭載し、運転時の死角になりやすい車両の左側を監視して、左折巻き込み事故のリスクを低減し、衝突時の被害を軽減する。安全機能により、顧客の業務をよりサポートする。

MFTBCのカール・デッペン社長・CEOは「欧州の顧客にeCanter の次世代モデルをお届けできることを大変光栄に思うい。欧州13か国を含む世界中の顧客の5年間の運用データと経験を分析し、より優れた製品をお届けする。さらに、顧客が電動化に移行する際に必要な e モビリティソリューションも提供していく。世界が待ち望んでいた、柔軟で多様なゼロエミッションの都市交通を提供する準備が整ったと確信している」とコメント。

今後数年間で、「eCanter」の新規市場である、台湾、インドネシア、チリ、シンガポール、香港にも導入をする計画だ。これらの市場拡大計画は、MFTBC とダイムラー・トラックが今後数十年にわたって、バッテリー式電気車両、または水素を燃料とした燃料電池車両に移行するにあたっての戦略的な計画のひとつ。

MFTBCはダイムラー・トラックの重要な一員として、グループの目標である2039年までに欧州、日本及び北米地域の主要3市場で全ての新型車両をCO2ニュートラル(燃料タンクから走行時まで)化することにコミットしている。

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